ウィンドウマネージャ

ウィンドウマネージャはウィンドウの周囲の境界線やタイトルバーの描画受け持つ特別なプログラムです。ウィンドウにたいする移動やサイズ変更、最小化、ワークスペース勘の移動などのすべての操作にたいしてウィンドウマネージャが処理を受け持ちます。ウィンドウはアプリケーション開発者がほとんど処理することなくウィンドウマネージャにより一貫して管理されます。アプリケーションがウィンドウにたいして影響を与える必要がある場合は、GTK+の関数を使用してウィンドウに対するヒントを提供します。

しかし外部プログラムが直接ウィンドウマネージャと相互作用したり、動作をコントロールすることもできます。GNOMEのlibwnckライブラリを使用すれば、アプリケーションはすべてのウィンドウにたいして位置や情報を取得したり、ウィンドウマネージャに指示を出すことによりそれらのウィンドウにたいしてさまざまなアクションを実行することができます。

libwnckライブラリは、GNOMEのウィンドウマネージャに固有のものではありません。ライブラリのすべての機能は外部のウィンドウマネージャへのヒントかEWMHを通じて行われます。EWMHは複数のデスクトップで統一されたウィンドウマネージャとの対話を提供するために freedesktop.org と共同で開発されました。

libwnckを通じてウィンドウマネージャと相互作用することにより、ワークスペースを表示したりユーザパネルのウィンドウをアプレットで一覧したりする簡単な処理や、同様に複雑なアプリケーション、たとえば新しいウィンドウにたいしてウィンドウの特定のプロパティに基づき自動的にアクションを実行することにウィンドウマネージャを使用することができます。