プラットフォームモジュール

GNOMEの開発者向けプラットフォームのモジュールは、APIとABIの安定性についての完全に保証します。プラットフォームモジュールにたいして開発されたアプリケーションは、GNOME2のリリース期間中は変更せずに実行できることが保証されます。

GConf

GConfは設定データを保存・取得するためのデーモンとライブラリを提供します。 GConfについては セクション 3.3 - コンフィギュレーションとロックダウン で議論しています。

ORBit

ORBitは非推奨のCORBAサーバーです。 GNOMEが推奨するコンポーネントアーキテクチャであるBonoboはCORBA上に構築されています。 CORBAについては、 セクション 4.3 - Bonobo および CORBA で議論しています。

atk

ATKは他のツールキットやアプリケーションで実装されるアクセシビリティのためのインタフェースを提供します。ATKのインタフェースを使用することにより、アクセシビリティツールは実行されているアプリケーションを完全に表示・制御することができます。ATKについては セクション 3.5 - アクセシビリティ で議論しています。

gail

GAILはGTK+、GNOMEライブラリのためにATKインタフェースの実装を提供し、アクセシビリティツールがそれらのライブラリを使用して記述されたアプリケーションと相互作用することを可能にします。2009年にGAILはGTK+に移行されました。アクセシビリティについては セクション 3.5 - アクセシビリティ で議論しています。

gio

GLibの一部であるGIOライブラリはファイルやフォルダにアクセスするための高レベルなAPIを提供します。GVFSライブラリと協調することにより、ローカルとリモートのファイルにたいして透過的にアクセスするための仮想的なファイルシステムを提供します。GIOについては セクション 3.2 - 仮想ファイルシステム で議論しています。

glib

GLibはCで記述されたライブラリやアプリケーションにたいしてアプリケーションを構築するブロックの中核を提供します。GLibはGNOMEのシステムで使用されているコアオブジェクト、mainループの実装、文字列や一般的なデータ型のための膨大なユーティリティ関数を提供します。

gnome-vfs

GnomeVFSはファイルやフォルダにアクセスするための非推奨なライブラリです。GnomeVFSはGIOとGVFSに置き換えられました。新しく記述されるコードではGIOを使用するべきです。

gtk+

GTK+はGNOMEアプリケーションでユーザインタフェースを構築するのに使用される主要なライブラリです。GTK+はユーザインタフェースのコントロールとそれを制御するためのシグナルのコールバックを提供します。GTK+については セクション 3.1.1 - GTK+ で議論しています。

gvfs

GVFSはGIOのバックエンドを実装します、GIOのAPIのさまざまなプロトコルによるアクセスを可能にします。開発者はGVFSに直接アクセスせずにGIOを使用してください。GIOにより記述されたアプリケーションは自動的にシステムで使用可能なGVFSを使用します。

libIDL

libIDLはCORBAインタフェースで必要となるインタフェース定義言語(IDL)のファイルを解析するための非推奨なライブラリです。libIDLはGNOMEの非推奨なCORBA実装であるORBitを使用しています。CORBAについては セクション 4.3 - Bonobo および CORBA で議論しています。

libart_lgpl

libartはベクトルパスを描画することができる非推奨なライブラリです。libartはGnomeCanvasウィジェットで使用されています。新しく記述するコードではlibart_lgplの代わりにCairo、およびその他の技術を使用するべきです。

libbonobo

BonoboはGNOMEアプリケーションで再使用可能なコンポーネントを作成するための非推奨なライブラリであり、CORBA上に構築されています。Bonoboについては セクション 4.3 - Bonobo および CORBA で議論しています。

libbonoboui

非推奨であるBonoboのUIライブラリです。Bonoboコンポーネント・フレームワークを使用したいくつかのインタフェース・コントロールを提供しています。Bonoboについては セクション 4.3 - Bonobo および CORBA で議論しています。

libglade

libgladeは、XML記述から動的にユーザインタフェースを構築するための非推奨なライブラリです。Libgladeは GtkBuilder に置き換えられました。Libgladeによりプログラマはグラフィカルにインタフェースを構築できるアプリケーションでユーザインタフェースを構築し、そのインタフェース定義を後でインポートすることができます。Libgladeについては セクション 3.1.2 - Libglade で議論しています。

libgnome

非推奨であるlibgnomeライブラリはセッション管理、ファイルやURIに基づくアクティベーションやヘルプの表示などのモダンなアプリケーション構築のための便利なルーチンをいくつか提供しています。

libgnomecanvas

GnomeCanvasウィジェットは構造的なグラフィックを対話的に作成できる柔軟なウィジェットを提供しています。

libgnomeui

非推奨であるlibgnomeuiライブラリはアプリケーションのために追加のウィジェットを提供します。大部分のウィジェットはGTK+に移行済みです。

libxml2

libxml2ライブラリはXMLを標準に準拠した方法で処理するためのAPIをいくつか提供します。libxml2ライブラリについては セクション 4.5.2 - XML処理 で議論しています。

libxslt

libxsltライブラリはXMLを変換する言語であるXSLTの高速で完全な実装です。libxsltライブラリについては セクション 4.5.3 - XSLTによるXMLの変換 で議論しています。

pango

PangoはGNOMEアプリケーションでテキストやフォントを処理するための中核となるライブラリです。Pangoは世界中で使用されている異なる書記体系を広範にサポートします。Pangoについては セクション 3.1.3 - Pango で議論しています。