アプリケーションとファイルタイプのレジストリ
アプリケーションを使いやすくするために、ユーザがアプリケーションを検索し、それらを実行できるようにする必要があります。GNOMEデスクトップのユーザはアプリケーションメニューからアプリケーションを探してアプリケーションを実行するか、ファイルマネージャからファイルを探してアプリケーションを実行します。GNOMEデスクトップではアプリケーションをインストールするときにアプリケーションをメニューに追加したりファイルタイプを追加することができます。これらのメカニズムは freedesktop.org で策定されているので、同じデータにより他のデスクトップ環境でもアプリケーションは機能します。
アプリケーションをメニューに追加するには単にデスクトップのエントリファイルに必要な情報を提供するだけです。デスクトップのエントリファイルはシンプルなkey-value構文を使用し、値それぞれに翻訳されたテキストをオプションで提供することもできます。デスクトップのエントリファイルには以下の情報が含まれます:
- 名前とコメント。アプリケーションがサポートしている場合は多くの言語に翻訳されたテキストが設定されます
- 固定リストから選ばれたカテゴリのリスト。アプリケーションをアプリケーションメニューのに配置するために使用します
- アイコン。アイコンファイルのフルパスか、単にシステムのアイコンテーマのアイコン名を指定します
- アプリケーションがサポートするファイルタイプのリスト
- アプリケーションを実行するコマンド
プリケーションがシステムでまだ知られていない独自のファイルタイプを処理する場合は、ファイルタイプのレジストリにこれらの型を追加する必要があります。すべてのファイルタイプはMIMEタイプによりアクセスされます。たとえば、Ogg Vorbisオーディオ・ファイルは application/ogg というMIMEタイプを持っています。 MIMEタイプを追加するには、ファイルタイプの説明をMIME情報についてのXMLファイルを使用して提供する必要があります。これらのファイルにはファイルタイプ名の翻訳や、どのようなファイル名が一致するか、ファイルの内容を検査して決定するのか等、どのような方法でファイルタイプを決定するかについての情報を提供します。
アプリケーションについての詳細は The Desktop Entry Specification と The Desktop Menu Specification を参照してください。ファイルタイプについての詳細は The Shared MIME Info Specification を参照してください。