IPCとネットワーク

GNOMEデスクトップはクリップボード、ドラッグアンドドロップによるデータ転送をフルサポートしています。GTK+のAPIはデスクトップの他の部分と正常に相互作用するアプリケーションを作る助けとなります。クリップボードとドラッグアンドドロップの機能については セクション 4.1 - クリップボードとドラッグアンドドロップ で議論します。

freedesktop.org と共にGNOMEはD-Busメッセージング・システムを提供します。D-Busはすべての種類のアプリケーションが他のアプリケーションと通信するためのクロスデスクトップ・メッセージバスです。D-Busについては セクション 4.2 - D-BUSメッセージ で議論します。

GNOMEはCORBA上に構築されたBonoboコンポーネントシステムを備えています。Bonoboはプログラマが他のプログラムで再利用することができる複雑な埋め込みコンポーネントを作成することを可能にします。Bonoboの使用は推奨されていないことに注意してください。新しく記述するコードには代わりにD-Busおよび、その他の技術を使用するべきです。Bonoboについては セクション 4.3 - Bonobo および CORBA で議論しています。

ユーザがネットワークをより管理しやすくするために、GNOMEはDNSサービスディスカバリを提供します。。DNSサービスディスカバリは、ユーザにネットワークアドレスの入力を促すことなく、アプリケーションがローカルネットワーク上のサービスを自動的に探し出すことを可能にします。DNSサービスディスカバリについては セクション 4.4 - サービス・ディスカバリ で議論します。

最後に、GNOMEはXMLとWebサービスを操作するためのライブラリをいくつか提供します。これらの技術はアプリケーションの開発者にとって重要性を増しています。XMLとWebサービスについては セクション 4.5 - XMLとWebサービス で議論します。