アクセシビリティ
アクセシビリティとは。あなたのアプリケーションをハンディキャップを持つさまざまな人が使えるよう保証するプロセスのことです。ハンディキャップはさまざまな形をとります: 視力障害、運動機能障害、聴覚障害、認知機能、および言語障害、そして発作障害などです。なんらかのハンディキャップをもつ人々が多数存在し、あなたのアプリケーションのアクセシビリティは、それら多くの人々がアプリケーションを効果的に使用することを可能にします。
GNOMEはATKフレームワークを使用することによりアクセシビリティのためのデバイスのサポートを提供します。このフレームワークはグラフィカル・インタフェースのコンポーネントと密接に結びついたいくつかのインタフェースを定義します。これによりたとえば、スクリーンリーダーはインタフェースのテキストを読み上げ、インタフェスのコントロールと相互作用を行うことができます。ATKのサポートはGTK+に組み込まれており、残りの部分はGNOMEプラットフォームではGAILライブラリが使用されます。そのためGTK+を使用する任意のアプリケーションは、何ら苦労することなく妥当なアクセシビリティのサポートを提供することができます。
それにもかかわらず、あなたはアプリケーションを開発するときはアクセシビリティの問題点を知っているべきです。GTK+のインタフェースが妥当なアクセシビリティを既定で提供するとしても、ATKに対して追加の情報を与えることでアクセシビリティツールに対するあなたのアプリケーションの振る舞いを改善できることがあります。もしあなたが独自のウィジェットを開発する場合、それらのプロパティをATKから使用できるよう保証すべきです。また、ユーザに情報を伝える際はサウンド、グラフィクス、色などのうちのどれか1つだけに頼るべきではありません。
GNOMEデスクトップにはハンディキャップを持つ人々がデスクトップやアプリケーションを最大限有効に使用することを可能にするためのいくつかのアクセシビリティツールが付属しています。ATKをフルに実装したアプリケーションはアクセシビリティツールと協調して動作します。GNOMEのアクセシビリティツールにはスクリーン・リーダー、スクリーン拡大鏡、オンスクリーン・キーボード、そしてグラフィカルな事前予測テキスト入力システムである Dasher が含まれます。
アクセシビリティについてのさらに広範な推奨については GNOME Accessibility for Developers を参照してください。また ATK - Accessibility Toolkit と GAIL Reference Manual も参照してください。